梅 長期熟成の力 〜会社設立の原点〜
昔から活用されてきた梅
中国では青梅を薫製にした 「 烏梅(うばい) 」 が何千年も前から漢方薬として使われてきました。文献によれば、中国から日本に梅が渡来したのは奈良時代と言われています。平安時代の医学書 医心方(いしんぽう) に 「 梅干 」 という文字が記されています。そのほか、村上天皇(946年〜967年在位)が病気のとき、梅干と昆布のお茶を飲んで回復したという記録があるそうです。
昔から民間医療としても胃腸の調子が悪い時、下痢、便秘などの予防に梅干しや、梅肉エキスが活用されてきました。
梅の優れた効果
梅には胃酸等の消化液の分泌を促して、消化吸収の働きを活性化させ、腸内環境を良くする効果があります。
梅に含まれるクエン酸は、疲労の原因となる乳酸(体内に蓄積した疲労物質)を分解して体外に排出する働きがあります。しかも乳酸そのものを作りにくくする効果があり、新陳代謝を活発にして、食欲増進、疲労回復を促進してくれる優れた性質を持っているほか、体の老廃物を体外に排泄する効果や、ホルモンバランスを整えお肌の老化予防にも大変有効なのです。
また、年齢と共に骨がもろくなり骨折しやすくなる骨粗しょう症にも大変有効です。骨粗しょう症は、骨のカルシウム不足などで骨密度が減少することが原因です。カルシウムは牛乳や小魚などに多く含まれていますが体に吸収されにくい栄養素です。しかし梅のクエン酸と結びつく事で腸から吸収されやすくなります。梅自体のカルシウムの含有量も多く、骨粗しょう症の予防に最適と言えます。
そのほか、梅のクエン酸は、研究が進む現在でも新しい効果等が発見されています。